モーツァルト : 交響曲第35番「ハフナー」&第41番「ジュピター」



モーツァルト : 交響曲第35番「ハフナー」&第41番「ジュピター」
モーツァルト : 交響曲第35番「ハフナー」&第41番「ジュピター」

商品カテゴリー:ミュージック,CD,DVD,クラシック,音楽
収録曲:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」, 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」,
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ああこれだ、ありがとう

実は私はこのワルター盤を聴くまで、この曲があまり好きではありませんでした。 巡り合わせが悪かっただけなのでしょうが、今まで聴いてきたいくつかの“ジュピター”は、なんだかえらく力んだ、パワフルなだけの演奏がほとんどだったと思います。 ワルター盤の魅力は、人の心を高揚させつつも、その口元には絶えざる微笑みを送ってくれる演奏?という点にあると思います。

実際、第一楽章の出だしからしてゼウス(ジュピター)がのっしのっしと歩いてくるようなたのもしさとともに、小男だったモーツァルトもまたふんぞり返って歩いてくるようなおかしみが感じられます。 この曲はモーツァルト最晩年の作品ということもあって、第四楽章は華やかであるとともに、波乱に富んだ生涯を彼が回想しているかのような印象を私は受けてしまいました。 単にワルター盤だけがそうなのかもしれませんが、このフィナーレには、今までのモーツァルトにはなかったある種の重さ?重厚というよりは荘重さがあるように感じられます。 当時32歳?あの時代においては中年の域にさしかかろうとしていたのだから当然だと思うのですが、結局アマデウス(神に愛された者)は重苦しい中年オヤジになることなく天に召されました。 彼の音楽は考えてみると全部青春の音楽なのですね。このフィナーレを聴いていると、まさに栄光につつまれた永遠の若者が空高く舞い上がって行く様が目に浮かんでくるようです。 本当にすばらしい音楽です。 ワルターにありがとう、と言いたいですね。 同録の“ハフナー”も見事な演奏。 宝物のようなCDです。
迫力の41番

ワルターは、この曲の一番の聴かせどころである最終楽章を迫力満点に演奏している。とくに、コーダが音の洪水というか、それぞれの楽器が俺を見てくれ!のように奏されている。聴く者にとっては、ただただ敬服するしかない。鳥肌がここまでたつ演奏は、ジュリーニとベルリンフィルの演奏とこのワルター盤ぐらいしかないのでは。とにかく両者は歌っている。歌っているからこそ、美メロが際だち鳥肌が立つ。それにしても、ワルターは一つ一つの音をやわらかに奏でる。聴いていて、幸せな気分になること請け合いだ。
結局35-41番そろえてしまいました。

最初にリンツと39番のワルター+コロンビア交響楽団を買って、感銘を受けてしまった私は、後期交響曲35-41番を結局買い揃えてしまいました。コロンビア交響楽団ものはオケが薄いとか、40番の上行ポルタメントが・・、など古い盤が珍重されるきらいがあるようですが、私は満足しています。ワルター最晩年の作品で録音ステレオだし、安心して聴けるジュピター、ハフナーです。ベームやクーベリックとくらべて味を楽しむのも一興かと。ワルターの指揮は豊穣、甘美といった表現が適切しょうか。ゆっくり目のテンポで、ふと立ち止まり、いままで他の演奏では気付かなかったような思わぬ一面を見せてくれます。という訳でシリーズ一式とも5つ星です。
路傍の花

 あるピアニストがフルトヴェングラーとワルターを比較して、「ワルターは路傍の美しい花を見つけた時、立ち止まってしまう」と言い、フルトヴェングラーにシンパシーを感じると吐露していた。
 しかし、ワルターの魅力は路傍の花に立ち止まるところにこそあると思う。これは喩え話ではなくて、ワルターは本当に立ち止まるのだ。

 音楽の構造上、重要とは思えない楽節の転換部で、彼は「ふっ」と短いパウゼを入れる。これが何とも言えず美しい。「無意味だ」と怒る人の気持ちがわからないでもないが、やっぱり良いものは良い。

 モーツアルトのジュピターでも、ワルターはたくさんの路傍の花を発見して、私たちに教えてくれる。相手がモーツアルトなだけに、路傍の花でも、とてつもなく愛らしいものばかりだ。

 何度も立ち止まりながら到達した最後のフーガ。当初の「ドレファミ」の音を中心としたフーガの展開がひとしきり終わって、「ソミラ」の音型が出てきた時の、何ともいえない気持ち。心が洗われたような気分に襲われた後、壮大なクライマックスを迎える。

 聴けば聴くほど味が出る、文句なしの名演!



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